第64回講師交流会

2014年9月25日(木曜日)



講師 日本フォームサービス株式会社 代表取締役社長 山下岳英氏

略 歴
昭和24年1月2日生まれ 東京都出身。
昭和47年3月    東海大学経済学科卒業。
昭和55年3月    山洋工業退社。
同年               日本フォームサービス株式会社入社。
平成7年          店頭上場と同時に代表取締役社長就任。
現在に至る

日本金属家具協会理事 経団連環境委員会 他



講演テーマ 「成功する経営とは」

結婚して子どももいる私は、今努めている会社の給料の3倍だすからとオヤジに言われ、33年前この会社(日本フォームサービス)にいやいや入社しました。下町にあって、当時社員は20人もいない年商3〜4億くらいの零細企業でした。入社して思ったことは、このままでは絶対に2、3年で潰れると言うことでした。経営に自信があったわけではありませんが、「やらせるなら任してくれ」とオヤジにもハッキリ言って、意見の衝突はありましたが、結果的には思うようにやらせてもらった。ところが実際には、どうせ社長の息子が専務として入ってきたんだから、笠に着てたいしたことできないだろうと思われて、何を言ってもきかない。これではいけないと、「5年以内に今の年商3億を10億にする。利益も1億だす。だから一緒にやりましょう」と宣言した。
 言ったことは必ず実行して、少しは認めてもらえるようになりました。結果をだせば人はついてきてくれるんだと思いました。2年前に亡くなったオヤジから社長を引き継ぎましたが、横柄なところがたまにでてきて、いけないと戒めています。
 本社の下に関連会社をつくって、そこの社長には東海大OBに就いてもらって、先輩後輩ということで信頼して任せています。彼らも信頼してくれて頑張っています。
 業種は、介護、IT通信、環境エネルギーと3つの分野に属しています。成功する経営、発展する経営とは、自社がどの分野に属しているか、時流に乗っているか、衰退する業種と伸びていく業種とを常に見極めていくことです。私どもも58年間で何回もやり変えています。必ず世の中、転機がある。その転機に如何に食いついていくか、これを見極めるのは長年の経験と感です。独断と偏見があってもいい、常々頭の中を磨いておかないと、これだと言うときの決断ができません。

(第64回講演より、講演要旨及びその一部を掲載)


懇親会の様子