第65回講師交流会

2014年12月4日(木曜日)


(創設20周年記念)


講師 東海大学 学長 松前義昭先生

略 歴

 

1977年 東海大学応用物理学科卒
1978年 日本電気株式会社入社
1987年 東海大学開発技術研究所 助手
1991年 東海大学開発技術研究所 助教授
1992年 東海大学工学部電子工学科 助教授
1998年 東海大学総合科学技術研究所 教授

 


新たに理事長になられた松前義昭先生のもと、東海大学は生まれ変わろうとしています。日々の暮らしが多様化し、今後、競争社会のなかにあって大学のあり方がどのように変わっていくのか。本学に課せられた社会的使命、そして私たちOB企業人に求められるものは何か。

 東海大学建学の思想とその源流を改めて探り、OB企業経営者、管理職として是非知っておきたいことなど、松前義昭理事長にお聞きしました。(本学建学の思想と源流については毎年暮の恒例講演としてシリーズ化していくことを予定しています。)


講演テーマ 「東海大学建学の思想とその源流」

 学園の創立者である松前重義博士は、現東北大学工学部で電気工学を学び、国の事業に携わりたいとの志をもって、当時我が国の科学技術が国外に依存していたことに対して、国産技術開発の重要性を説き、自らその研究に努めました。
 新しい通信技術の開発に従事する中で、「人生いかに生きるべきか」という命題に思い悩みますが、あるとき、聖書研究会で内村鑑三先生に出会い、プロシア(現ドイツ)との戦争に敗れ、疲弊した国を教育によって再興させた近代デンマークの歩みを知ることになります。その精神的支柱となったのが「民衆のための学校」といわれた国民高等学校でした。
 松前博士は、技術者としてドイツに留学した折り、デンマークを訪ね、この復興を目の当たりにして「国づくりの基本は教育にあり、教育を基調として平和国家を築こう」と、決心しました。
 そして、無装荷ケーブルの発明により、電気学会から「浅野奨学金」を受けると、1936年に東京の武蔵野にささやかな学舎、望星学塾を開設しました。規模は小さくても理想は大きく、活気ある学習の場となり、今日の学校法人東海大学へと進んでいくことになるのです。

(第65回講演より、講演要旨及びその一部を掲載)


懇親会の様子

後藤常務理事挨拶

第21回河井完治先生挨拶

第51回吉田一也先生挨拶